総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
「生徒会に入って?ダメ?」
「そ、それは脅しですっ……!」
「脅しじゃないよっ。お願い、だよ」
語尾に音符マークがつきそうな口調で言った南くん。
「えええっ……」
私はもうお手上げで、頭を抱えたくなった。
「約束するから、ね?」
最後の一押しとばかりに、上目遣いでお願いされる。
うう……生徒会に入るなんて、ダメだけど……でも、バレるほうが困るかも……。
少しの間、室内に沈黙が流れる。
ふたつを天秤にかけ、私は重い口を開いた。
「わ、わかり、ました……」
ごめんね、fatalのみんな……。
で、でも、今サラだってバレたらややこしいことになっちゃいそうだからっ……。