総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
「あ、ありがとう。……ご、ございます」
た、タメ口はやめたほうがいいや……。
暴走族って、結構年功序列とか厳しいから、他の人にも示しがつかないだろう。
「タメ口のままでいいのに!」
「そ、そういうわけには……」
「はぁ……他人行儀でさみしいなぁ……僕うさぎだから、寂しくてしんじゃう……」
悲しそうに眉の両端を下げた南くんに、うっ……と罪悪感に襲われる。
先輩にタメ口なんて、いいのかな……。
「わ、わかったっ……!」
恐れ多い気がするけど、そこまで言われたら……。
「ふふっ、ありがとうっ」
南くんの笑顔が戻ったので、ひとまず敬語はやめておこう。