総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜




「俺たちにもタメ口で構わないぞ」

「それはさすがに……」



舜先輩の言葉に、あははと苦い笑みがこぼれる。

南くんはかわいらしいというか、なんだか同級生のような親近感を感じるけど……さすがに副会長の舜先輩にタメ口はできないよ。



「じゃあ、僕だけ特別だぁー!」



なんだかとっても嬉しそうな南くん。理由はわからないけれど、微笑み返しておいた。

蓮さんが、そんな私と南くんを、じっと見ていたことも気付かず。


「それじゃあ、由姫には早速これを頼む」



舜先輩から渡された資料に、目を通す。



「何かわかるか?」

「週別の……何かの経費ですか?」

「そうだ。部活動の経費をまとめているものなんだが、先月のものを例月と比較して、来月の経費を決めている。今月の経費も揃ったから、入力を頼みたい」



今日はいたって簡単な作業らしく、安心する。

< 195 / 252 >

この作品をシェア

pagetop