総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
大切な友達
お昼ご飯を食べ、少し早めに教室へ戻る。
次の授業が始まるまで時間があるから、みんなでたわいもない話をしていた。
「……ちっ」
ん?カバンの中を漁りながらため息をした拓ちゃんに、首をかしげる。
「どうしたの拓ちゃん?」
何かあったのかな?
「ノート忘れた」
「あー、今日確か提出だったよな?」
答えた拓ちゃんに、海くんがそう言葉を投げた。
「まあいい。いつも出してねーし」
い、いつも出してないの……?
さらりと衝撃的な発言をする拓ちゃんに、心配になった。
提出物は出さないとダメだよ。
拓ちゃんが頭が良いことは知ってるけど、それだけで高成績は取れないし、テストの点がいいならなおさらもったいないっ……。