総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
「やぁったー!」
私の返事に、南くんは大喜びしている。
はぁ……とんでもないことになっちゃった……。
仕方なかったとはいえ、春ちゃん怒るかな……。
……ちゃんと、謝らなきゃっ……。
そう思った時、扉が開く音が離れたところから聞こえた。
「……あ、舜くんたち帰って来たみたい。戻ろっか?」
頷いて、ふたりで個室を出る。
入り口のところに、帰ってきた舜先輩がいた。
「おっかえり~」
「ああ。……ん?そんなところで何をしていたんだ?」
個室から出てきた南くんと私を見て、舜先輩が不思議そうな視線を送ってくる。
「僕のプログラミング見てもらってたんだ。ね、由姫?」
とっさに南くんがごまかしてくれて、私は同意するように頷いた。