総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜


「やぁったー!」



私の返事に、南くんは大喜びしている。

はぁ……とんでもないことになっちゃった……。

仕方なかったとはいえ、春ちゃん怒るかな……。

……ちゃんと、謝らなきゃっ……。

そう思った時、扉が開く音が離れたところから聞こえた。



「……あ、舜くんたち帰って来たみたい。戻ろっか?」



頷いて、ふたりで個室を出る。

入り口のところに、帰ってきた舜先輩がいた。



「おっかえり~」

「ああ。……ん?そんなところで何をしていたんだ?」



個室から出てきた南くんと私を見て、舜先輩が不思議そうな視線を送ってくる。



「僕のプログラミング見てもらってたんだ。ね、由姫?」



とっさに南くんがごまかしてくれて、私は同意するように頷いた。

< 20 / 252 >

この作品をシェア

pagetop