総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
なんて言うか、海くんとふたりは仲がいいと言うか、信頼しあっている気がする。
ふたりとも海くんに対して当たりは強いけど、弟がお兄ちゃんに戯れるようなかわいいものに見えた。
なんだか本当に、兄弟みたい。
「あ、そういや俺もさっき水買い忘れたから買ってくる」
微笑ましくみんなを見ていると、海くんがそう言って立ちあがった。
「早く行け!」
「帰ってくんな!」
あはは……ふたりはきっとツンデレなんだね。
「行ってらっしゃい」
手を振って海くんを送り出す。拓ちゃんと海くんがいなくなり、弥生くんと華生くんと私だけになった。
「なんだか3人って珍しいね」
後ろのふたりにそう言えば、ふたりとも嬉しそうに微笑み返してくれた。