総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜



なんて言うか、海くんとふたりは仲がいいと言うか、信頼しあっている気がする。

ふたりとも海くんに対して当たりは強いけど、弟がお兄ちゃんに戯れるようなかわいいものに見えた。

なんだか本当に、兄弟みたい。



「あ、そういや俺もさっき水買い忘れたから買ってくる」



微笑ましくみんなを見ていると、海くんがそう言って立ちあがった。



「早く行け!」

「帰ってくんな!」



あはは……ふたりはきっとツンデレなんだね。



「行ってらっしゃい」



手を振って海くんを送り出す。拓ちゃんと海くんがいなくなり、弥生くんと華生くんと私だけになった。



「なんだか3人って珍しいね」



後ろのふたりにそう言えば、ふたりとも嬉しそうに微笑み返してくれた。


< 200 / 252 >

この作品をシェア

pagetop