総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜




「邪魔者が消えた~」

「はぁ、あいつら本当に帰ってこなくていいのに……」



冗談ではない声のトーンに、少しだけ本当に仲が悪いの……?と心配になった。

き、きっと照れ隠しだよね、あはは……。

苦笑した時、何やら華生くんがハッとした表情を浮かべた。

何かを思い出したような顔を見て、不思議に思う。

どうしたの……?



「なあ、やよ、あのこと……」



ぼそりと、弥生くんの耳元で何かを言った華生くん。

弥生くんもハッとした表情に変わって、ふたりはお互いの顔を見ながら頷きあった。

……?



「ねえ由姫、ちょっと来て?」

「え?」



弥生くんが、私の手を掴んだ。もうひとつの手は、華生くんに握られる。


< 201 / 252 >

この作品をシェア

pagetop