総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
「邪魔者が消えた~」
「はぁ、あいつら本当に帰ってこなくていいのに……」
冗談ではない声のトーンに、少しだけ本当に仲が悪いの……?と心配になった。
き、きっと照れ隠しだよね、あはは……。
苦笑した時、何やら華生くんがハッとした表情を浮かべた。
何かを思い出したような顔を見て、不思議に思う。
どうしたの……?
「なあ、やよ、あのこと……」
ぼそりと、弥生くんの耳元で何かを言った華生くん。
弥生くんもハッとした表情に変わって、ふたりはお互いの顔を見ながら頷きあった。
……?
「ねえ由姫、ちょっと来て?」
「え?」
弥生くんが、私の手を掴んだ。もうひとつの手は、華生くんに握られる。