総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
過去と今
翌日。今日は土曜日だから、授業は4時間目まで。
生徒会は4時まであるらしく、今日はたくさん仕事があるらしい。
「由姫、もう生徒会行くの?」
授業が終わって、カバンを持って立ち上がった私に、拓ちゃんがそう聞いてきた。
「うん!生徒会でお昼ご飯食べるんだって。その間に校内の近況報告があるとか……」
お弁当を持って来たから、生徒会室で食べる予定だ。
「げ、昼飯の間もそんな話?」
「生徒会って、めんどくさそう……」
弥生くんと華生くんが、顔をしかめている。
たしかにとっても大変そうだけど、だからこそ少しでも先輩たちの仕事を減らせたらいいなと思う。
この前の部費の集計表も、いちいち作るのがめんどくさそうだから、試作のプログラムを作ってみた。今日、提案する予定だ。
よし、早く向かおう!