総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
全然ブサイクじゃないのに……なっちゃんの基準がわからない……。
「俺の質問に答えろよ」
再び私に詰め寄ってくるなっちゃんに、一歩後ずさる。
どうしよう……なんて言えば……。
みんなに会いに行きましたなんて言っても、意味わからないって突っ返されそうだし……サラだなんて言えるわけがないし……。
というか、もうみんなには言うつもりがなかった。
どうしよう、適当に理由を……。
「由姫は生徒会に入ったんだ~」
困っていた時、背後から声が聞こえた。
振り返るよりも先に、その人が私となっちゃんの間に入る。
南くん……?
「……あ?」
なっちゃんは突然現れた南くんの姿に、驚いた様子で一歩後ずさった。