総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
もうfatalのことを話すことに躊躇はなく、あの時のショックも少しは和らいだ。
「あのね……」
ゆっくりと、私はあの日の出来事を南くんに話した。
「そう、だったんだ……」
私の話が終わった時、南くんはひどく悲しそうな顔をしていた。
「ごめんね、言いたくないこと話させちゃって……」
「ううん!いいの!」
むしろそんなふうに、気を使わせてしまって私のほうが申し訳ない気持ちだ……。
もうみんなの変化は受け入れているし、気持ちは前に進んでる。
だから……私は平気。