総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
「ふふっ、その程度のやつらだってことだよ。だから、元気だして。由姫には、俺たちがいるよ」
ここに……生徒会にいてもいいよと言ってもらえているみたいで、少しだけ気持ちが軽くなった。
「南くん……ありがとう」
笑顔の南くんに、私も同じものを返す。
「……でも、由姫がfatalの現状を知らないこと、僕も認識不足でごめんね。僕がfatalの居場所を教えたから、結果的に傷つくことになって……ほんとにごめんね……」
負い目を感じているのか、申し訳なさそうな表情で謝る南くんに慌てて首を横に振る。
「そんな……!南くんが謝る必要ないよ!というか、早く知れてよかった。教えてくれてありがとう!」
ちゃんと知れて……現実と向き合えてよかったって今は思ってるから。
「fatalのやつら、ひどいやつらだとは思ってたけど……ほんとに最低だね。許せないや」
「私の分まで怒ってくれて、ありがとう」
かわいくて優しい友達に、心からの笑顔を向けた。