総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜

メモリアル





……眠れない。

目が冴えてしまって、ベッドから起き上がる。

南くんとクレープを食べに行って、家に帰ってきてお風呂に入って宿題をして……。

ベッドに入ったけど、なんだか寝付けなかった。

目を瞑ると、今日のなっちゃんの姿が浮かぶ。

威圧的な態度、荒い口調……本当に変わっちゃったんだな、なっちゃんは……。

それにしても、あの周りにいた女の子たち……。

ふたりともピンク髪をしていたこと、どうしても偶然には思えなかった。

髪の長さも私と一緒だったし、その内のひとりに関しては目の色が水色だったんだ。

どうしてあんな格好をした女の子たちを、連れて歩いていたんだろう……考えれば考えるほど謎は深まるばかりだった。

というか、なっちゃんはいつもあんなふうに、いろんな女の子と遊んでるのかな……。

昔は女の子なんて興味ないって言ってたけど、そういう年頃なのかも。


『サラと結婚する!』なんて言っていた頃が懐かしい。


あの頃のなっちゃんは、ほんとにかわいかったな……。

って、もう考えないほうがいいのに……。

ひとりでいたら、どうしてもfatalのみんなのことを考えてしまう。

ちょっと、外に出よう。


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