総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
ふゆくん
「……あれ?」
ふゆ、くん……。
どうして、ここにいるの……?
ふゆくんも、私がここにいたことに驚いているのか、こっちを見て目を見開いている。
「……っ」
今は会いたくない人の姿に、急いでこの場から逃げようとした。
これ以上、昔のみんなを汚したくない。
今のみんなのことを、知りたくないっ……。
「あ、待って……!」
ど、どうして追いかけてくるのっ……!
に、逃げなきゃ……!
そう思ったのに、行き止まりに当たってしまい、逃げ道が塞がってしまう。
為す術もなく、恐る恐る振り返ると、ふゆくんが追いついて来て私の目に立った。
何を言われるんだろうと、視線を下げて目を瞑る。