総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜


僕も、悪いやつが嫌いだったから興味本位で参加したんだ。
結構日に、fatalのアジトに乗り込み……結果は、惨敗。

事前に僕たちが来ることを知っていたbiteに返り討ちにされ、袋叩きにされた。

総長たちは見せしめのように痛めつけられ、残っているやつ全員同じ目に遭わせてやると脅された。

いつ自分の番が回ってくるのか……正直、恐ろしくてたまらなかった。

ああもう、来るんじゃなかった……。


これが終わったら、やっぱり入らないって言おう。

暴走族なんか、もうごめんだ。



『……おい、今度はfatalの新入りたちにしてやるよ!!』



biteの総長の言葉に、俺は心底ほっとしたんだ。

まだ僕の番じゃない。fatalでよかった、って……。



『やめ、ろッ……やるなら、頭の俺たちでいいだろ……!』



fatalの総長が、血まみれの状態でそう叫んだ。

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