総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
『サラ……!危ないから来るなって、あれほどっ……』
『やめろって春季。ここまで助けれちゃったんだから強がれないでしょ』
『……っ』
『みんなが無事で、よかった……って、全然無事じゃない!早く手当しなきゃ……!』
fatalと、彼女が話している光景をじっと見つめる。
その光景がなぜか、すごく羨ましかった。
『とにかく、早くここから出よう!警察が来るの!』
……え?け、警察?
『ついでにbiteを捕まえてもらおうと思って。このアジトなら証拠もたくさんあるでしょう?しっかり縛ったから、総長は逃げられないだろうし』
『ほんと、サラはすごいな……』
『さすがfatalの参謀だ』
fatalの総長や、天王寺たちが笑っている。
さっきまでbiteにやられていた地獄絵図が嘘かのように、彼女の出現が流れを変えた。