総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
fatalのやつらは、逃げるのかおぼつかない足取りで立ち上がった。
……あ、れ?
彼女が、なぜかこっちへ走ってくる。
僕はそのキレイな姿を、ただ見つめることしかできない。
天使が……近づいて、くる……。
舜くんの目の前まで来て、立ち止まった彼女。
『大丈夫?キミたちのおかげだよっ。頑張ってくれてありがとう!』
nobleのやつらを見渡しながら、彼女が微笑んだ。
その笑顔は、本当に美しくて——恋をせずにはいられなかった。
僕は一瞬で、あっけなく心を奪われたんだ。
『今警察が向かってるの。だから逃げて!立てる?』
心配そうに見つめてくる彼女に、何度も首を縦にふる。