総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
「くそ氷高め……」
「俺たちも明日から寝癖つけてこよう……」
……ん?
悔しそうに下唇を噛み締めている弥生くんと華生くん。
ど、どうしたんだろう……?
「つーか、なんの話してたの?」
えっ……。
拓ちゃんの質問に、思わずぎくりという擬音を立ててしまった気がした。
なんの話って……生徒会に入るなんて、い、言えないっ……。
昨日断るって言った手前、説明するのは長くなってしまう……。
「な、何もないよっ……!」
今度改めて話そうと、今ははぐらかすことにした。
あははと笑いながら、1限目の授業の用意を机の上に用意する。
「……」
拓ちゃんが何か言いたげな表情で、私を見ていたことにも気づかずに……。