総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
身長がすごく伸びていたり、髪色が変わっていたり……想像するだけで、会うのが楽しみで仕方なくなった。
第3実習室と書かれた教室は、生徒会室と同じくらい大きな扉の教室だった。
「ここかな……」
すごく広そうな教室……。
というか、勢いで来てしまったけど……な、なんて言って入ろう。
この先にみんながいるとして……急に入ったら不審者みたいだよね。
それに、警戒させてしまうだろうし……いやでも、気づいてくれるかな?
みんなが、「何してるの由姫!」と驚く姿が脳裏に浮かんで、私は勢いのまま突っ走ってしまったんだ。
「し、失礼します……」
ドアを開け、恐る恐る中に入る。
開けた先には誰もいなくて、まるで廊下のようになっている道を進む。
中にひとつの個室のような場所があり、そこから声が聞こえた。