総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
「あ、あの……」
そう言って、恐る恐る近づいた。
あ、よく見るとふゆちゃんもいる……!
近づいた私に一番最初に気づいたのは、なっちゃんだった。
「……は?」
私を見て、怪訝そうな表情をしたなっちゃん。
「おい、お前何?なんで無断で入ってんの?」
なっちゃんは立ち上がって、怖い形相をしながら私に近づいてきた。
その表情は、私の知らないなっちゃんだった。
な、なっちゃん……?
「うーわ、この子知ってるよ俺。噂の編入生ちゃんじゃない?」
秋ちゃんも、バカにするような笑顔を浮かべながら、こっちに歩み寄ってくる。
ふたり、とも……どうしちゃったの……?
私に、気づかない……?