総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
「あー、そういや、んなこと言ってたな。ガリ勉っぽいわ」
めんどくさそうに、「ちっ」と舌打ちをしたなっちゃん。
「……で、編入生ちゃんが俺らに何か用かな?」
ほんとに、気づかないんだ……。
仕方ないとはいえ、全く知らない人を見るような目にショックを受けた。
「私のこと……わ、わからない?」
秋ちゃんをじっと見つめると、にこっと効果音がつきそうな笑顔が返ってくる。
「……んー、頭がおかしい子なのかな?」
見知った顔。見た目は何も変わってない。それなのに……秋ちゃんが、全く知らない人に思えた。
「何言っちゃってんの?気持ち悪いんだけどこいつ、こわ」
なっちゃんは本気で、気持ち悪いものを見るような視線を向けてきた。