総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜

歪んでしまった愛



【side春季】





サラ。

俺の心臓を唯一、揺さぶる存在。

唯一無二の存在。

初めて出会ったのは、中3の終わり頃。


暴走族とかなんだよそれと思っていたが、西学にいる以上はどこかのグループに属したほうがいいと言われていて、夏目に引っ張られるまま適当にfatalに入った。

初めて行ったアジト。そこに……サラがいたんだ。

一目惚れだった。

俺も……他のやつらも。

サラは知れば知るほど完璧で、欠点を探すほうが無理だった。

誰よりもキレイで、健気で、優しくて、純粋で、頭も切れるし喧嘩も誰より強い。

その時の総長とサラが仲がよく、総長はサラを本当にかわいがってた。

サラに手を出すなと言っていた手前誰も手出しはできなかったけど、俺は総長の目を盗んでサラに近づいた。

いつも総長から甘いものをもらい、喜んでいたサラ。




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