総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
『……いい、自分で調べる』
俺が絶対に吐かないとわかったのか、夏目は諦めて調べる手段をとった。
もちろん、そっちも対策済み。
サラの情報にいくつもロックをかけて、ハッキングできないようにもした。
そのくらい、俺はサラを独り占めしたかった。
好きで好きで……俺にとっての全てだから。
結局、2年経った今も、夏目やサラを探している他のやつらはサラの情報を掴めずにいる。
それに安心しつつも、俺にも変化があった。
サラと会えない月日が長くなるたび……会えない寂しさに耐えきれなくなってきた。
付き合えた時は、恋人になれた事実だけで満足できたのに……次第に、それだけでは足りなくなった。
会いたい。会いたくて仕方なくて……。
サラが引っこして1年が経ったくらいの時、俺は他の女をサラの代わりに使うようになった。
いわゆる性欲処理。
俺のこの顔に、群がってくる女は山ほどいた。