総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜


その中で、サラに身長と髪の長さが似ているやつを選んだ。

俺が抱く女に出す条件は、“声を出さないこと”。

他の女を『サラ』と呼んで、寂しさを埋めるように抱いた。

そんなことをしたって満たされないし、本当に抱きしめたいのもそばにいて欲しいのもサラだけだったけど、少しは気が紛れた。

罪悪感もあったけど……でも、俺が愛しているのはサラだけ。

この気持ちが揺らいだことはないし、サラがそばにいてくれるなら……他の女を代用したりしない。

こんなこと、したくてしてるんじゃない。

サラの前で、優しい男でい続けるために……サラに俺の汚い感情を押し付けないために、他の女で吐き出してるだけだ。

いったい、いつになったら会えるんだろう。

サラと当たり前のように会えるようになるまで……あとどれだけ、電話越しの『おやすみ』を交わせばいいんだ。

なあサラ……俺、そろそろ限界なんだ。

もう会いたくて、頭がおかしくなりそう。

いつものように、女を代用してfatalの集まりに向かう。

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