総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜




でも、こいつらがサラに言えないこともわかってしてる。

理由は2つ。こいつらはサラとの連絡手段がないこと。

もうひとつは……俺もこいつらの秘密を握っているということ。



「殺してみろよ」

「まあまあ、夏目だって大概女癖悪いだろ」



秋人のセリフに、夏目を顔をしかめた。

そうだ。お前だってサラに猫かぶりがバレたら困るだろ。

秋人だって……ストーカー並みに毎日サラのことを調べてる。

その証拠だって持ってるから、告げられて困るのは全員一致していた。

唯一、冬夜に関しては何もないが……こいつは何があっても言わないだろう。

重度なサラの信者だから、サラが傷つくとわかっていることは、こいつは絶対に言えない。



「……で、キミいつまでいんの?fatalはブスお断りだよ~」



秋人が女を追い出しているのを、遠目から眺める。



「……オイ、いい加減引きずり出すぞ」



こいつも大概性格がクソだ。


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