メーティスの牙
玲奈がそう言うと、「わかった!ちょっと待っててください」と言い男の子はお母さんを呼びに行く。

「マイケル、大きくなったな……」

懐かしげに呟く玲奈に、「あの子のことを知ってるのか?」と透は訊ねる。もちろん透は初対面だ。

「あの子がまだ生まれたばかりの頃にこっちに遊びに来た。その時以来だけどね」

玲奈がそう言った直後、「いらっしゃい!玲奈、久しぶりね〜」と三十代中頃ほどのふくよかな体をした女性ガ現れた。その隣には、さっきの男の子もいる。

「ジェニファー、久しぶりね。こちらは透。私の助手をしてくれている」

「初めまして!浜田透です」

透は頭を下げ、相手と握手を交わす。女性はとてもニコニコしていて、透を安心させた。

「ジェニファー・ブラウンです。こっちは息子のマイケル。よろしくね」

「よろしくお願いします!」

透と玲奈はリビングに案内され、そこでジェニファーたちとお茶をすることになった。コーヒーとアップルパイが出され、透は「おいしそうですね」と言い、一口食べる。とてもおいしい。
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