猫になんてなれないけれど
バンケットホールの入り口には、「ハッピーフラワー主催・パーティ会場」という看板が立っていた。
初めての場所。初めての婚活パーティ。ドキドキしながら、中をチラリと覗き込むと、受付にいた40歳前後の女性が私ににこっと微笑みかけた。
「こんにちは~。本日参加の方ですか?」
「あ、は、はい」
思いっきり緊張している。声も、顔も、強ばっているのが自分でわかった。
「では、お名前お聞かせいただけますか」
「真木野美桜です」
「マキノ、マキノミオさん・・・あ、あった。WEB登録していただいていた方ですね」
「はい」
(なんか、恥ずかしいな・・・)
29歳の今、結婚相談所に登録をするなんて、いかにも「30歳までに」って結婚に焦っているのがバレバレのようで恥ずかしい。
そもそも、受付の人は結婚相談所のスタッフなんだし、そんなこと、いちいち気にしてはいないと思うけど。
続いて、指定された会費を払う。
「では、中に入っていただいて。順番にお座りくださいね」
受付の女性に促され、中に入ると、今度は20代半ばぐらいのスタッフの女の子が「こちらです」と案内してくれた。
どうやら、来た順番に奥のテーブル席に座っていくシステムのよう。
(・・・今は、半分ぐらいの人が来てるのかな)
参加者は、男女比15:15の割合だった。合計30人が参加するとのことだけど、すでに女性が7人、男性が6人、奥から詰めて座っている。
先ほど、トイレで見かけたかわいらしい女の子の隣に座った。男の人たちは、ぱっと見真面目そうに見えて、とりあえず、一安心。
みんな、テーブルでなにかを必死に書いている。
「それでは、真木野様もこちらにご記入お願いします」
一息つくと、スタッフの女の子は、はがきサイズのピンクの紙を私の前にヒラリと置いた。名前や職業、趣味などを書くエントリーシートのようだった。
「こちらを元に、自己紹介をして、男性とお話をしていただきます」
「・・・わかりました」
初めての場所。初めての婚活パーティ。ドキドキしながら、中をチラリと覗き込むと、受付にいた40歳前後の女性が私ににこっと微笑みかけた。
「こんにちは~。本日参加の方ですか?」
「あ、は、はい」
思いっきり緊張している。声も、顔も、強ばっているのが自分でわかった。
「では、お名前お聞かせいただけますか」
「真木野美桜です」
「マキノ、マキノミオさん・・・あ、あった。WEB登録していただいていた方ですね」
「はい」
(なんか、恥ずかしいな・・・)
29歳の今、結婚相談所に登録をするなんて、いかにも「30歳までに」って結婚に焦っているのがバレバレのようで恥ずかしい。
そもそも、受付の人は結婚相談所のスタッフなんだし、そんなこと、いちいち気にしてはいないと思うけど。
続いて、指定された会費を払う。
「では、中に入っていただいて。順番にお座りくださいね」
受付の女性に促され、中に入ると、今度は20代半ばぐらいのスタッフの女の子が「こちらです」と案内してくれた。
どうやら、来た順番に奥のテーブル席に座っていくシステムのよう。
(・・・今は、半分ぐらいの人が来てるのかな)
参加者は、男女比15:15の割合だった。合計30人が参加するとのことだけど、すでに女性が7人、男性が6人、奥から詰めて座っている。
先ほど、トイレで見かけたかわいらしい女の子の隣に座った。男の人たちは、ぱっと見真面目そうに見えて、とりあえず、一安心。
みんな、テーブルでなにかを必死に書いている。
「それでは、真木野様もこちらにご記入お願いします」
一息つくと、スタッフの女の子は、はがきサイズのピンクの紙を私の前にヒラリと置いた。名前や職業、趣味などを書くエントリーシートのようだった。
「こちらを元に、自己紹介をして、男性とお話をしていただきます」
「・・・わかりました」