都合のいい女




嫌われたっていい。




別に男なんていくらでもいる。





ただ、好かれたかった。




演じて男を落とすのが癖になって





やめられない。







男なんて簡単に落ちる。





手のひらで転がしてそれを愉しむ。






転がされていたのは






うまく使われていたのは紛れもなく私の方だ。






そんな事も気づかずに






求められるのが嬉しくて





必要とされたくて




必死だった。
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