白雪姫に極甘な毒リンゴを 3 (桃華の初恋編)
TODOMEKIって言ったら
去年まで龍兄が総長をしていた
暴走族のチームじゃん。
初代総長は、私のお父さんだけど。
「でさ、
久々すぎてみんなとしゃべってんのが
楽しくてさ。
帰りが遅くなっちゃって。
だから、十環をこの家に泊めたわけ」
「いきなり泊まらせてもらうなんて
家族にも迷惑でしょ?って
俺言ったんですけど」
心配そうに眉をひそめる十環先輩に
いつもと180度態度が違うお母さんが
口を挟んだ。
「何を言っているの?
十環くんなら
毎日泊まりに来てくれてもいいのよ。
もう、うちの子にしたいくらい。
フフフ」
そういうことか。
お母さんが朝から
鬼の上に女神の仮面を
かぶり続けているのは、
十環先輩がこの場にいるからなのね。
って、お母さんのことは
今はどうでもいい!!
ちょっとここで
ぐしゃぐしゃな頭の中を整理しよう!!