白雪姫に極甘な毒リンゴを 3 (桃華の初恋編)
これを着るの?
シャワーも浴び
寝起きでぼさぼさだった髪も
いつものストレートにセットOK。
朝ごはんを食べるために
再びキッチンへ。
って……
まだお兄さまがた
ダイニングテーブルの前に座って
おしゃべりしているし……
そんな兄たちを無視して
私はテーブルの端に座った。
「おお、桃。 やっと戻ってきたか」
龍兄の「私を待っていました発言」に
「早く龍兄と虎兄と十環先輩で
龍兄の部屋にでも
行ってくれればいいのに」と
心の中でつぶやいた私。
そんな私の思いなんて
全く気付かない十環先輩は
王子様級のさわやかな笑顔で
話しかけてきた。