白雪姫に極甘な毒リンゴを 3 (桃華の初恋編)

「一颯、キャラメルの裏も見て」


 一颯は箱に入ったキャラメルを
 ひとつずつ裏がえした。


 そして
 さっきまで笑っていた人とは
 思えないくらい
 ひきつった表情を見せた。


 キャラメルの裏に
 桃ちゃんがつづった俺への想い。


『す』『き』『で』『し』『た』


 俺と一颯は
 お互い言葉も出ないまま
 このキャラメルを見つめ固まっていた。


 先に口を開いたのは
 一颯だった。

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