白雪姫に極甘な毒リンゴを 3 (桃華の初恋編)
「ごめん、さっきの嘘だからね。
桃ちゃんを見ているとさ
ついイジメたくなっちゃって」
「でも……
別れるとか言われたら……
辛いです」
素直に自分の思いを伝えてくれた
桃ちゃん。
あ~。
俺の負け。
桃ちゃんからキスしてもらいたくて
悪魔モードでいじってみたけど。
俺がもう、限界だから。
「今回は、俺の負けね」
「え?」
俺は桃ちゃんへの想いが
抑えられなくなって
まっすぐ桃ちゃんを見つめた。
ずっと見ていたいな。
桃ちゃんの綺麗な瞳。
そう思ったはずなのに
リンゴのような真っ赤な桃ちゃんの唇が
目に入り
俺は引き寄せられるように
桃ちゃんの唇にキスをした。