同じ空の下~想い描いた2人の夢~
「皆~話があるんだけどちょっといいかな?」と春馬先輩は言った。
皆は集まった。もちろん先生も。
「昨日はすまなかった。病院行ってきた結果から報告する」と春馬先輩は言って深呼吸した。
「…ケガの状態はあまり良くない…最低でも1ヶ月、長くて2、3ヶ月はかかるそうだ。無理して続けたら一生投げれなくなるどころか、生活に支障をきたすことになるかもしれないと言われた」と春馬先輩は一気に言い切った。
えっ?そんなに酷かったの?私にはそんな事思わせないくらいの笑顔を見せてくれたのに?
先輩…苦しんでたんだ…
気づい無かった。大好きな先輩のこと何もわかってなかったんだな、私…
私は少し落ち込んだ。
「やっぱ、じゃぁ、無理じゃん!棄権しか無いのかよ…最後だってのに…」と主将は言った。
「まだ、諦めないで欲しい。昨日先生から聞いたと思うが、うちには幸い、秘密兵器がいる。エース、藤堂樹を助っ人として起用する!」と春馬先輩は断言した。
「…はぁっ?お前なめてんのか?女を助っ人として起用したなんて事例無いんだぞ?」と怒るのはやっぱり主将。
それを無視するかのように、私を呼び寄せた春馬先輩は私を自分の横に立たせた。
「先生、いいですよね?」と春馬先輩は先生に話をふった。
「もちろんだ。前例がないなら、これを機に作ればいい。女子も参加できるようになって数年経つのに、未だに現れなかった理由は何だと思う?教育委員会が提示している条件にはまる人がいなかっただけだ。頭の硬いお方が決めたことを守り過ぎたってとこだな。時代は変わってる。型破りでも、異端児でも構わない。女子でも出来るってとこ、ちゃんと証明してやろうよ。俺は大賛成だ」と先生は言った。
「俺も大賛成!」と同調してくれたのは乃木くんだった。
「…お前だって本当は感づいてるんだろ?ただ者じゃないことくらい…」と春馬先輩は言う。
「まぁ、そりゃな、ド素人なら、選手ら納得させられるアドバイスなんて出来ないしな?お兄さんはプロ選手だし…」と主将は言い出す。
そこに、お兄ちゃん登場!!
「ねぇ、春馬…いつまで俺のこと待たせるの?早く紹介してよぉ~我慢できなくなっちゃった」って
お兄ちゃん…なんて登場の仕方するのよ!キャラ違うくない?
「樹が起用されるんだったら俺も出来ることしようと思ってね~そんなに来れないとは思うけど、サポートさせて貰おうかなって~」とお兄ちゃんは言った。
「えっ?藤堂さんが俺らのサポート?良いんっすか?」と声が上がる。
「もちろんだよ!あ、けど一つだけ約束してね。うちの妹いじめないこと!」とお兄ちゃんは笑いながら言った。
主将は納得していないようだったけど、なんとか私は助っ人として起用されることになった。
皆は集まった。もちろん先生も。
「昨日はすまなかった。病院行ってきた結果から報告する」と春馬先輩は言って深呼吸した。
「…ケガの状態はあまり良くない…最低でも1ヶ月、長くて2、3ヶ月はかかるそうだ。無理して続けたら一生投げれなくなるどころか、生活に支障をきたすことになるかもしれないと言われた」と春馬先輩は一気に言い切った。
えっ?そんなに酷かったの?私にはそんな事思わせないくらいの笑顔を見せてくれたのに?
先輩…苦しんでたんだ…
気づい無かった。大好きな先輩のこと何もわかってなかったんだな、私…
私は少し落ち込んだ。
「やっぱ、じゃぁ、無理じゃん!棄権しか無いのかよ…最後だってのに…」と主将は言った。
「まだ、諦めないで欲しい。昨日先生から聞いたと思うが、うちには幸い、秘密兵器がいる。エース、藤堂樹を助っ人として起用する!」と春馬先輩は断言した。
「…はぁっ?お前なめてんのか?女を助っ人として起用したなんて事例無いんだぞ?」と怒るのはやっぱり主将。
それを無視するかのように、私を呼び寄せた春馬先輩は私を自分の横に立たせた。
「先生、いいですよね?」と春馬先輩は先生に話をふった。
「もちろんだ。前例がないなら、これを機に作ればいい。女子も参加できるようになって数年経つのに、未だに現れなかった理由は何だと思う?教育委員会が提示している条件にはまる人がいなかっただけだ。頭の硬いお方が決めたことを守り過ぎたってとこだな。時代は変わってる。型破りでも、異端児でも構わない。女子でも出来るってとこ、ちゃんと証明してやろうよ。俺は大賛成だ」と先生は言った。
「俺も大賛成!」と同調してくれたのは乃木くんだった。
「…お前だって本当は感づいてるんだろ?ただ者じゃないことくらい…」と春馬先輩は言う。
「まぁ、そりゃな、ド素人なら、選手ら納得させられるアドバイスなんて出来ないしな?お兄さんはプロ選手だし…」と主将は言い出す。
そこに、お兄ちゃん登場!!
「ねぇ、春馬…いつまで俺のこと待たせるの?早く紹介してよぉ~我慢できなくなっちゃった」って
お兄ちゃん…なんて登場の仕方するのよ!キャラ違うくない?
「樹が起用されるんだったら俺も出来ることしようと思ってね~そんなに来れないとは思うけど、サポートさせて貰おうかなって~」とお兄ちゃんは言った。
「えっ?藤堂さんが俺らのサポート?良いんっすか?」と声が上がる。
「もちろんだよ!あ、けど一つだけ約束してね。うちの妹いじめないこと!」とお兄ちゃんは笑いながら言った。
主将は納得していないようだったけど、なんとか私は助っ人として起用されることになった。