LastLOVE
授業が終わり、あたし達は屋上に行った。


「2時間目はサボるからね♪」

「いいよ…悪いって」


「いつもの事だし。いいよ。親友の悩み聞くのは当たり前でしょ??」

「ありがと…」



また柚に甘えてしまった…




あたしは昨日の事、今のあたしの気持ちを全て話した。


柚は悲しそうな顔で、あたしから目を一度も反らさないで聞いてくれた。



話し終えた後、柚はあたしを強く抱きしめてくれた。


「彩〜…辛かったね…」



柚も涙流してくれてる。
あたしって友達に恵まれてるな…



「柚…化粧落ちちゃうよ…??」

「もう化粧なんていいよ…!!ってか彩夏もじゃ〜ん…」


そう言ってまた抱きしめた。



「大和!!」

いきなり、物影の後ろから大和が出てきた。


「全部聞いた」
大和は腕組みしながら言う。

「大和から聞いたんだ。朝夏が元気ない、昨日ずっと泣いてたって」


「大和、朝何も言わないでごめんね」

「いいけど、俺が昨日気付いてなかったら、お前説教だったぞ」


そうだよね、この学校は遅刻だけ厳しいからね…



「二人ともありがとッ…なんか少しは元気になったよ…」






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