LastLOVE
「俺さ、一回会った事あんの覚えてる??」


あの時だよね…


あたしと健が別れた時、その前に健の学校の校門で待ってた時…

すっごく不安で、今にも泣きそうなあたしに、話しかけてきた人達の中にいたよね…


「うん…」

ちゃんと覚えてるよ…




「あん時にさッ…もう完全に好きなんだって気づいた。あんな泣きそうな顔してたら…こんな風にさせた健が許せなくてさ…」


昴があの時からそんな風にあたしを見てたなんて、知らなかった…


ってゆうか、知れなかった…



健が大好きで、健とあんな事になっちゃって…

自分の事に精一杯だった。


「昴君…ごめんね…」


「何??なんで謝んの??」

いきなり謝ったあたしを??を頭に浮かべながら見る昴。





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