LastLOVE
「ありがとう。送ってくれて。」


今、家に送ってもらった所。

「いいえ。こっちこそありがとう。すっげー嬉しい。明日は迎えにくるからな。待っとけよ。じゃあな」



そう言って、あたしに背を向けた。


「あッ」


その瞬間…




あたしは昴の胸の中にいた。


「…彩夏。大好きだよ」


「…」


何も言えなかった。



「じゃあな〜」


あたしを離し、手を振りながら昴は帰っていった。






あたしは何してるんだろう…


あたしは昴が好きなんだよ??


あたしは、自分が昴に対して「あたしも」って言えなかった事に腹がたっていた。





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