LastLOVE
「あ〜やな。」

「昴!!」

「よく頑張ったな」


そう笑顔で言って、あたしの頭をくしゃってした。

「聞いてたの??」


「まぁな」

聞かれてたんだ…



「それよりさッ、俺にも最後に言った言葉言ってよ」


えッ??
あぁ〜…


「卒業おめでとう♪」

そう言って、昴のほっぺにキスをした。


「やってくれますね」

満面の笑顔でこっちを見る。

「恥ずかしくなってきた…」


「行くぞ。」

そう昴は言って、手を繋いだまま生徒達がいっぱいいる中を歩いた。


昴の少し後ろを歩く。
昴の後ろ姿をみて、もう見る事ないんだなぁって思う…

今日一日でこの姿を焼き付けとかないと。




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