LastLOVE

・家

「ここ。俺ん家」


ついたのは、結構綺麗な普通のアパート。



「どうぞ。散らかってるけど。」


「おじゃまします…」



結構綺麗…


綺麗好きなんだきっと…



「ソファーでも座ってて」


あたしは健の言ったとうり、ソファーに座った。




「きれいだね」


「そう??」

「うん。」



「はい。」

健がお茶をもってきてくれた。



「ありがと。」


健もあたしのすぐ近くに腰を下ろした。



「あのさ、なんで1人暮らしなの??」

「ん??俺の居場所なかったから…」


健は一気に悲しそうな顔になってしまった。


「あッ…ごめんね…」


「いいよ。俺、中学ん時からヤンチャで…。親も再婚だし。だから、もう迷惑かけてられんと思って…邪魔だと思って…んで、高校になって遠くのここに1人で住みだした…」


「寂しいよ…1人じゃ寂しいよ…。
あたしがいるから…
あたしは健の事大好きだから、これからはあたしに頼ってよ…」



「ありがと…」




健はニコッと笑って、あたしを抱きしめた。








< 38 / 287 >

この作品をシェア

pagetop