LastLOVE
「行かね-よ、ボケが!!!」


「あ??今ボケっていった?」

「言ったから何だよ???あ???」

あぁ…喧嘩が始まったよ…


「まぁまぁ…」



あたしは軽く止めに入った。

「あッ、彩夏ちゃんごめんね♪この馬鹿息子のどこが好きなの???」


え!!!!






健も聞きたそうな顔をして、こっち見てるし…





「えっと-…笑顔…かな???」

ほんとはまだまだいっぱいあるけど、恥ずかしくて言えないよ…///



「そうかそうか。彩夏ちゃんはこいつと離れたくないんだね???」




…そんなの当たり前じゃん!!!

あたしは大きく何回も、頭を上下に振った。




「分かっただろ??俺はあの女がいる家には戻る気ね-から。」

「お前はほんとのかぁさんがいいんだな…」


お父さんが少し悲しい顔をする。


「当たり前だし…」
健も健なりにいろんな事、悩んできたんだね…


「分かったよ…。じゃあな」


お父さんは、それだけ言って、玄関の方へ行く。



「健、行かなくていいの?」

「何がだよ??」


「お父さん、悲しい顔してた…」



「いいよ…あんなエロ親父…」

健の家にもいろいろあるんだよね…



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