LastLOVE
さっきから健は黙って歩いてる。


そのスピードに追い付けなくて、小走りになるあたし…



こんな雰囲気嫌だよ…






「健…??」

「…」


返事がない…




健…


ごめんね…

あたしが全部悪いんだよね…



「健…ごめんね…ごめんね…あたしが…あたしが全部悪いんだよ…ごめんね…」


「おい…こんなとこで泣くなよ…分かったから…」


あたし達を通り過ぎる人達が、チラチラこっちを見ている…



健はあたしを抱きしめてくれた。




「俺も悪かった。早く迎えに行くって言ったのに…」
「健は悪くない〜…。あたしが悪いの…ごめんね…」



「分かったから。帰るぞ」


あたしはおっきく頷いた。





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