【実話】2014〜あの頃〜
1週間前までずっとみんなで仲良くやっていたのに、、。


盛り上げ役のももかとやり合っているこうきの声が聞けなくてどこか寂しい気持ちになった。


やっぱり私たちは6人でいたい、そう思ってかりんに相談した。



「私も正直そう思う、、このまま分裂しちゃうのやだよね。。」

そう言ってくれた。



だからももかとこうきともう一回みんなで話し合わない?って松井に言ったんだ。



それがダメだったのかな。



「それマジで言ってる?、、岡田も向こうの味方なの?」


いつもなら嬉しい岡田の声も、凍るように低くて、怖いと感じてしまった。



「いやそうじゃなくて!でもみんな大好きだから6人でいたくて!」


そんなことを言ったけど


「俺はもう4人でもいいから、そんなにあの2人と一緒にまだいたいならそっち行けば。


、、格下がるけどね。岡田には向こうのほうがお似合いなんじゃね。」



聞いた瞬間、呆然として動けなくなった。




松井が言う格とは、目立つとか目立たないということだろう。



元々去年のクラスで地味な方だった私は、別に一緒のグループにいても松井にとってはなんのメリットもない。



あー、、私がこんなんだから、そう思われてたんだろうなぁって。



なによりも松井を怒らせたことに焦りを感じていた。


「、、、ごめん。、、私は6人が楽しかったからこんなこと言っちゃったけど、


別に向こうの味方とかじゃないし、これからも松井たちと一緒にいたい、、。」



松井の方をじっと見つめても、全然こっちの方を見てくれなくて、



私の話なんて聞いてもくれないのかな、なんて思った。



そして、隣にいるかりんとたくみから、やらかしたな、、という同情の目がひしひしと向けられているのを感じて、



この場から消えてしまいたい、とさえ思った。
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