【実話】2014〜あの頃〜
結局その次の日くらいまで松井は機嫌悪いままで、口をきいてくれなかった。





2ヶ月も一緒にいるとだんだん分かるようになったんだけど、松井は基本的にすごくフレンドリーで、誰とでもすぐ打ち解けて、



いつも面白くて、話しているときもずっと笑っていて、



笑顔がすごく似合う、人を惹きつける力がある人なんだけど、



周りに好かれやすい反面、人がいっぱい寄ってくるのもあって、



自分が好きじゃなくなったり、合わないと思ったら、結構すぐに関係をバサッと切る部分があった。




それに加えてかなり気分屋なところもあったので、日によって結構テンションの差だったり、上がり下がりも激しい部分があったので、


仲良くなって距離が近づくほど、一緒にいるための努力も必要だった。




努力をしてでも、私は一緒にいたかった。




たまに話すくらいが一番ちょうどいいタイプの人なんだって今なら思えるけど、



その時の私は誰よりも近くで松井の笑顔を見たかったし、



ずっと同じ時間を共有していたかった。





ただそれだけで動いてた。


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