【実話】2014〜あの頃〜
そんなある日、松井が部活で怪我した腕を診察しに放課後、病院に行くから岡田も一緒に来てよー、と言われた。




「母さん仕事でいないし、岡田部活してないし暇なら来てよ〜」



なんて頼み事するときだけ若干の上目遣いをしてくるんだ。




けど私はそれに弱かった。本当に。



「えー、、どうしよー、


まあでもやることないし着いてってもいいよ。」



なんて言いながら心の中では、



病院だけど、2人で帰れるんだ!嬉しい!



なんてるんるんだった。




そして、花火大会の日ぶりに松井の家にいった。そこで保険証を持って、2人で病院に向かった。




正直一緒に電車に並んで乗るだけで本当に幸せだったし、




松井がいつも使ってる線路に2人で乗って、




松井がいつも歩いて道を2人で歩いて、




松井の地元に自分がいる、生活の一部にいる、それがもうなによりも幸せだった。





病院で診察してもらい、少し休養を取れば治るとのことだったので、ほっとした。




「今日病院付き合ってくれてありがとねー?」


なんて言われて


「全然〜暇だったし大丈夫だよ!」


なんて言ってる私は今どんな顔をしてるんだろう。



なんでこんなに一緒にいると心臓が落ち着かないのかもう認める寸前まで来ていた。
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