【実話】2014〜あの頃〜
そんなある日、この日は昼過ぎから松井の元カノであるしほちゃんと2人で映画を観に行く約束をしていた。


なんでこんなことになったかって、、


夏休みのちょっと前からツイッターでちょいちょいしほちゃんがリプを送ってくれたりして、


気づけばライン交換、そして遊びに誘われ、当時の私は断れない性格だったので、遊びに行くことになったのだ。




それともう一つは、私も松井の彼女であった子がどんな性格なのか、知りたかったから、っていうのもあったと思う。



しほちゃんは運動部なのに、それを感じさせないくらい色白で、ボブがよく似合う笑顔も可愛い子だった。


実際、他の男子がしほちゃんのことを可愛いだとか、好きだとか、何回も聞いたことあるくらいにはモテていた。



そんなしほちゃんを見て私は正直、いいなぁ、、っていう感情しか湧かなかった。




いろんな話をいていくうちに、


「今日さ、しほがゆうこちゃんのこと遊びに誘ったじゃん?


、、いやなんかね、ゆうこちゃんも松井のこと好きなのかなって思ってたからなんだよね。」



急にそんなことを言われてびっくりした。



「、、えっ!?そうだったの、?」


「うん、けどゆうこちゃんは自分で気づいてなさそうだなーって思って。


私も前は松井のことすごい好きだったけど、今はもう吹っ切れたしなんなら他の男子に今告られてて、どうしようかなって、思ってるとこだし、


なんかしほに手伝えることあるならサポートとかしたいなって!」


そう言われても、正直元カノのしほちゃんに自分の気持ちなんて言えないし、


でも周りから見てそう見えるってことは、やっぱり私って松井のこと好きだったのかな。


「んー、、正直分かんないんだよね、、。


自分がどう思ってるのか。しほちゃんに聞くのもおかしいけど、なんで私が松井のこと好きだと思ったの?」


「えーなんか、ゆうこちゃん初めて見た時に、私と同じ目で松井のこと見てたから!


だから私と一緒で好きなんだろうなぁって思ったよ。」


「えっ、初めてしほちゃんと会ったのって、まだ4月とかだよね!?


ええっ嘘だ!?そんな時から、、?」


「うん、笑

ゆうこちゃんって本当面白いよね笑

周りには分かるくらい好きって出てるのに、自分じゃ全然気づいてないんだもん。」


「ええっ、、待って、、どうしよう。

ってことは松井も気づいてたりするのかな?


てか私やっぱり好きなのかな?」



衝撃すぎて、思ったことが全部出てきちゃう。



「んーどうだろうね、、松井は基本鈍感だけど、鋭いとこもあるからな、、。


けど、そうやって松井のこと気にするってことは絶対好きなんだよ。」



元カノであるしほちゃんに言われて、自分の気持ちにちゃんと気づくなんて、、。








認めたくなかっただけで、多分かなり前からずっと好きだったんだなあって、この日ようやく認められたんだ。
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