【実話】2014〜あの頃〜
結局家に帰ってからもずっとその一言が頭から離れなくてモヤモヤした気持ちのまま次の日を迎えることになった。




「岡田おはよ!」



なんていつも通り言うことができる松井はきっと昨日のことなんて何も気にしてないんだろうなぁ、


って1人で考えたり。





次の日に学期始めの試験があったので、その日も部活が休みだったらしくて、



松井に「岡田ー、今日も一緒に帰ろ〜」



って言われて、嬉しい気持ちと、






私なんかが松井と一緒にいていいのかな?なんて気持ちが混ざり合って複雑だった。





けど、試験勉強のために松井の家に行くことに急きょ決まって、



単純な私は結局舞い上がってしまった。





今日は2人でずっと一緒にいられる!って。




誰にも邪魔されずに済む!なんて、今思うとちょっと恥ずかしいけど、、




当時の私は本当に松井のことしか見えてなくて、



他の人も物も、




自分のことさえ見えないようになりつつあったんだ。

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