恋を知らない花~初恋~
「どうしたの?」
椅子に座っていた夏樹が立ち上がり、岩崎さんと私を交互に見る。
そういえば招待状をもらった時にその場で返事を書いて新郎の名前をきちんと見てはいなかった…
夏樹は『琢磨』と呼んでいたし、どんな人かという話は盛り上がってしたけど職種や会社名とかまでの話にはならなかったし…
「あっ、いや、あの…きょ、今日はお忙しい中お越しくださりありがとうございます。」
と岩崎さんはなんとか私たちに挨拶し、頭を下げた。
でも明らかに顔色の変わった私と岩崎さんにみんな気づいてて、隣に立っていた美希は私を軽く肘でつつく。
「何よ?知り合い?」
夏樹が聞くと、
「えっ?もしかして今までの夜のお友達のひとりとか?」
と美希がこそっと私の耳元で聞いてきた。
「違うわよっ、岩崎さんは元担当してた営業先の方よ。」
思わず声が大きくなった…
明らかに怪しくなってしまった。
岩崎さんは夏樹にこそこそと何か説明している。
えっ?まさかあんな事、結婚式当日に暴露してるの?
さらに私は血の気が引く感じがした。
でも夏樹は思いの外笑い出した。
「あれ、結衣だったんだ!そっか、わかった。えっ?じゃあこの前話してた結衣の相手ってまさか…」
ん?まさか…
「待って、ダメ!」
真中さんのことだ!と咄嗟に察知し、私は慌てて夏樹に駆け寄った。
「夏樹、ダメ、それ以上は…」
岩崎さんは真中さんの同僚で親密な話までするな仲だもの、私の初恋が真中さんだって知られる訳にはいかない。
もし真中さんが知ってしまったら…あんな可愛い彼女もいるのに…今更…私が出てきたら迷惑だ。
椅子に座っていた夏樹が立ち上がり、岩崎さんと私を交互に見る。
そういえば招待状をもらった時にその場で返事を書いて新郎の名前をきちんと見てはいなかった…
夏樹は『琢磨』と呼んでいたし、どんな人かという話は盛り上がってしたけど職種や会社名とかまでの話にはならなかったし…
「あっ、いや、あの…きょ、今日はお忙しい中お越しくださりありがとうございます。」
と岩崎さんはなんとか私たちに挨拶し、頭を下げた。
でも明らかに顔色の変わった私と岩崎さんにみんな気づいてて、隣に立っていた美希は私を軽く肘でつつく。
「何よ?知り合い?」
夏樹が聞くと、
「えっ?もしかして今までの夜のお友達のひとりとか?」
と美希がこそっと私の耳元で聞いてきた。
「違うわよっ、岩崎さんは元担当してた営業先の方よ。」
思わず声が大きくなった…
明らかに怪しくなってしまった。
岩崎さんは夏樹にこそこそと何か説明している。
えっ?まさかあんな事、結婚式当日に暴露してるの?
さらに私は血の気が引く感じがした。
でも夏樹は思いの外笑い出した。
「あれ、結衣だったんだ!そっか、わかった。えっ?じゃあこの前話してた結衣の相手ってまさか…」
ん?まさか…
「待って、ダメ!」
真中さんのことだ!と咄嗟に察知し、私は慌てて夏樹に駆け寄った。
「夏樹、ダメ、それ以上は…」
岩崎さんは真中さんの同僚で親密な話までするな仲だもの、私の初恋が真中さんだって知られる訳にはいかない。
もし真中さんが知ってしまったら…あんな可愛い彼女もいるのに…今更…私が出てきたら迷惑だ。