恋を知らない花～初恋～
「真中さんの会社の方が多いのに…合コンの気分になんてなれないし、2次回は遠慮しようかな？」

「それはダメ！夏樹の結婚式だもの、そこは抜きにして楽しもうよ！」

帰りたいと言うと２人からダメだと言われた。
たしかに、他の誰でもなく夏樹の結婚式だものね。

それからしばらくして会場の照明が落とされ、新郎新婦が入場してきた。
今回はほのかなピンクの可愛いドレスに着替えており夏樹の魅力が最大限にいかされていた。

私は、きっと私が来ていることを聞かされた真中さんがこちらを見ていて目が合ってしまうかもと思い新郎側の招待席に目を向けることが出来なかった。

一般的な披露宴とは違い、スピーチや余興など一切なく、２人からお礼の言葉と両親への花束贈呈にケーキ入刀をしたくらいであとは楽しく食事会のような形式だった。

そして夏樹たちは前で座っているのではなく、２人そろって招待客のところへ順に挨拶に回っていた。
私たちはまず夏樹のご両親にお祝いを言いに行き、食事をする事にした。
私たちは皆良く食べるほうでお皿いっぱいに盛ってシャンパンを飲みながらお腹いっぱい食べた。
夏樹がステーキが美味しいって言っていたが本当に美味しくてもう一度もらいに行こうか迷っていた。
無意識にステーキを焼いてくれているシェフを眺めているとちょうど焼き待ちしていた真中さんが振り向き目が合ってしまった。
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