恋を知らない花~初恋~
目が合った瞬間背筋に電気が走ったような感覚に襲われた。
私は笑顔で会釈しなければと思うのに固まってしまって体が動かない。
真中さんもまた、こちらを見つめたまま動かなかった。
「結衣?どうしたの?お肉まだ食べる?」
様子のおかしい私に気づき真由美が私とお肉コーナーあたりを交互に見ていた。
私は真由美の声で我に返り慌てて真由美のほうを向く。
「ううん、すごく美味しかったけどやめとく。2次回もあるしデザートも食べよ!」
「何々?取り繕えてないわよ。初恋の君がいたんじゃないの?」
鋭いつっこみを入れつつ美希もステーキコーナーのほうに目を向けた。
恐る恐るまたそちらを向くと真中さんは先ほど城戸課長と一緒にいた男性と楽しそうに話をしていた。
城戸課長に改めて挨拶に行くと言った手前真中さんと会わないようにするのは無理な話なのに…
心が怖じ気づいてなかなか挨拶に行けないでいる。
「避けられることじゃないし、行ってくる」
「う、うんっ。頑張って!」
なぜか2人に宣言をし、自分を奮い立たせビールをもらいにお酒コーナーに向かった。
心臓は速く打ち、よく冷えたビールビンを持つ手が少し震えた。
新郎側の招待席を見渡し、城戸課長を見つけると得意な笑顔を装備して向かった。
私は笑顔で会釈しなければと思うのに固まってしまって体が動かない。
真中さんもまた、こちらを見つめたまま動かなかった。
「結衣?どうしたの?お肉まだ食べる?」
様子のおかしい私に気づき真由美が私とお肉コーナーあたりを交互に見ていた。
私は真由美の声で我に返り慌てて真由美のほうを向く。
「ううん、すごく美味しかったけどやめとく。2次回もあるしデザートも食べよ!」
「何々?取り繕えてないわよ。初恋の君がいたんじゃないの?」
鋭いつっこみを入れつつ美希もステーキコーナーのほうに目を向けた。
恐る恐るまたそちらを向くと真中さんは先ほど城戸課長と一緒にいた男性と楽しそうに話をしていた。
城戸課長に改めて挨拶に行くと言った手前真中さんと会わないようにするのは無理な話なのに…
心が怖じ気づいてなかなか挨拶に行けないでいる。
「避けられることじゃないし、行ってくる」
「う、うんっ。頑張って!」
なぜか2人に宣言をし、自分を奮い立たせビールをもらいにお酒コーナーに向かった。
心臓は速く打ち、よく冷えたビールビンを持つ手が少し震えた。
新郎側の招待席を見渡し、城戸課長を見つけると得意な笑顔を装備して向かった。