恋を知らない花~初恋~
「それです。安易に俺に触れるべきじゃない…」
そっと反対の手で私の手を押しのける。
私は拒否されたことにまた胸がギシギシと痛んだ。
「すみません…」
「あなたは俺を聖人君子のように思ってるふしがある。あの日の夜のことも…決して俺が襲われたわけではありません。俺はあなたに欲情したし、触れたいという衝動を自分の理性では抑えられませんでした。」
「そんなこと…」
「あれから何度もあの日の夜のことを夢に見ました。生々しくて何度もあなたを汚しているようでそんな自分が嫌なのに…でも見るんです。脱衣場のゴミ箱に捨てられたパンストも、なぜかゴミの日に捨てられずずっとあのままでした。あっ、決して触れたりはしていません。でもなぜか捨てられませんでした。」
真中さんは顔を上げ、宙を睨むように眉間にシワをよせていた。
「でも、岩崎があんなことをしたことで我に返りました。俺が勝手に一目惚れして、勝手にあなたに溺れただけなのに…あなたを傷つけてしまった…それからはあなたの痕跡を消すようにゴミ箱やシーツを捨てました。でもあなたへの未練は消せませんでした。会うと鮮明にあなたへの気持ちが蘇ってくる。そんな男です。気持ち悪いでしょう?今だって、必死で何事もないように装って…でもあなたに触れたくてたまりません。」
そっと反対の手で私の手を押しのける。
私は拒否されたことにまた胸がギシギシと痛んだ。
「すみません…」
「あなたは俺を聖人君子のように思ってるふしがある。あの日の夜のことも…決して俺が襲われたわけではありません。俺はあなたに欲情したし、触れたいという衝動を自分の理性では抑えられませんでした。」
「そんなこと…」
「あれから何度もあの日の夜のことを夢に見ました。生々しくて何度もあなたを汚しているようでそんな自分が嫌なのに…でも見るんです。脱衣場のゴミ箱に捨てられたパンストも、なぜかゴミの日に捨てられずずっとあのままでした。あっ、決して触れたりはしていません。でもなぜか捨てられませんでした。」
真中さんは顔を上げ、宙を睨むように眉間にシワをよせていた。
「でも、岩崎があんなことをしたことで我に返りました。俺が勝手に一目惚れして、勝手にあなたに溺れただけなのに…あなたを傷つけてしまった…それからはあなたの痕跡を消すようにゴミ箱やシーツを捨てました。でもあなたへの未練は消せませんでした。会うと鮮明にあなたへの気持ちが蘇ってくる。そんな男です。気持ち悪いでしょう?今だって、必死で何事もないように装って…でもあなたに触れたくてたまりません。」