恋を知らない花~初恋~
唇が触れたとたん、ベッドに押し倒される。
早急にキスは深くなり、真中さんの手が服の中に入ってくる。
身体を撫で上げられ更に興奮し、声が漏れる。

「あなたに触れたくてたまらなかった。好きです。夢みたいだ。」

ゆらゆらと揺れる真っ黒できれいな瞳でみつめられ、背中がゾクゾクし全身が敏感になる。

「私も…」

真中さんの首に手を回し、更に深いキスをする。
2人の唾液が混ざり合い、私の口から溢れ出る。私はゴクっと喉を鳴らすとまだ足りなくて真中さんの口腔から唾液を吸い上げる。

唇を離すと慣れない手つきで服を脱がされる。
私も真中さんのTシャツを脱がすと、首元に顔をうずめ、舐めるようにキスをされ、そのキスはだんだん胸へと移動する。
その間も身体中を撫でられ私は呼吸が荒く、その手に敏感に反応して声が漏れ出ていた。

時間も忘れ夢中でお互いを求め合った。
途中、ベッド横の棚からコンドームを取り出したときにふと以前の事を思いだす。
この前は気にならないって言ったけど自分の気持ちを自覚した今は他の誰かと使うために買った物だと思ったら胸がチリチリとした。
でも中断するのはもっと嫌だったからそのまま真中さんを受け入れた。

肌寒かったはずなのに2人の肌は汗ばみ、力尽きるまで交わり続けた。
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