恋を知らない花~初恋~
私は胸に顔をうずめる。
雄一さんも私のことを好きだなんて本当に奇跡だ。
一目惚れって言ってくれてたなあ。
私は初めて雄一さんと会った時の事を思い出す。
初めて会ったのはたぶん…4年前くらいだったかな?
営業になれてきた私は徐々に担当する会社が増え、初めて大きな会社も、と先輩営業に連れられて挨拶に行ったときだった。
その日は新しく担当する会社に行くということで身だしなみに力を入れていた。
表向きは何ともない顔してたけど、すごく緊張する瞬間だ。
応接室に通され、お茶を出された。緊張で喉がカラカラになり、そのお茶がおいしかったのを覚えている。
約束の時間より少し前にドアがノックされ、雄一さんが入って来た。
「お忙しい中お越しいただきありがとうございます。」
と丁寧に頭を下げていた。
フフッ、雄一さんははじめから雄一さんだったなぁ。
顔を上げ、私と目が合った時、眼鏡の奥の目が黒々としておりきれいだと思った。
先輩がまず挨拶をし、私を紹介してくれた。
「はじめまして、川井結衣と申します。これから御社を担当させていただきます。お付き合い宜しくお願い致します。」
と名刺を差し出すとそれを両手で受け取ってくれ、
「はじめまして、まな、真中雄一と申します。お噂は伺っておりました。こちらこそ宜しくお願い致します。」
と自分の名前を噛みつつ、挨拶してくれた。
雄一さんも私のことを好きだなんて本当に奇跡だ。
一目惚れって言ってくれてたなあ。
私は初めて雄一さんと会った時の事を思い出す。
初めて会ったのはたぶん…4年前くらいだったかな?
営業になれてきた私は徐々に担当する会社が増え、初めて大きな会社も、と先輩営業に連れられて挨拶に行ったときだった。
その日は新しく担当する会社に行くということで身だしなみに力を入れていた。
表向きは何ともない顔してたけど、すごく緊張する瞬間だ。
応接室に通され、お茶を出された。緊張で喉がカラカラになり、そのお茶がおいしかったのを覚えている。
約束の時間より少し前にドアがノックされ、雄一さんが入って来た。
「お忙しい中お越しいただきありがとうございます。」
と丁寧に頭を下げていた。
フフッ、雄一さんははじめから雄一さんだったなぁ。
顔を上げ、私と目が合った時、眼鏡の奥の目が黒々としておりきれいだと思った。
先輩がまず挨拶をし、私を紹介してくれた。
「はじめまして、川井結衣と申します。これから御社を担当させていただきます。お付き合い宜しくお願い致します。」
と名刺を差し出すとそれを両手で受け取ってくれ、
「はじめまして、まな、真中雄一と申します。お噂は伺っておりました。こちらこそ宜しくお願い致します。」
と自分の名前を噛みつつ、挨拶してくれた。